在車ワークのススメ。
昔から事務所と言うものにどうしても馴染めなかった。
蛍光灯に事務机ビジネスホンにパーテーション。
初めて起業した時、事務所を構えた時はとても嬉しかったのですが、毎日毎日そこに行くことに数ヶ月もしないうちに飽き飽きした。
自分の仕事は主に0を1にする。
いわゆる物を生み出す仕事。
企画書を書く新しいアイディアを出して新規事業を作る事業計画を立て、数字を作るときには資本政策を作り、資金調達、株価の算定など気が狂いそうなほど頭を使う。
そんなことを毎日やっているわけだ。
行き詰まり空を見上げれば蛍光灯、横を向けばパーテーション、左を向けば書類の山、こんな環境でクリエイティブなど生まれるものなのかと思っていた。
だから事務所近くの喫茶店は自分にとっての第二会議室、第三会議室。
そんな名前で定期的に執務室を変えてみた。不思議なことに捗るんだよね。
人間は意外に単純だなとその時に思った。
時には打ち合わせ先の近くの喫茶店を探し、これは新たな会議室候補だなどとお気に入りを見つけて、打ち合わせの前後には新たな会議室に立ち寄ったものだった。
しかしそのような欲求はどんどんどんどん膨らみ、遂には東京だけでは収まりきれず、環境を変えたいと言う思いだけで地方の企業に営業をしたり、事業の提案によく言ったものだった。
そんな中の1つでもある北海道はまさに私にとって最高の会議室である。
なんてったって景色は雄大。食べ物が旨い。もうそこにいるだけでワクワクなのだ。 今でも覚えているのが10年前、その北海道で新規事業のアイディアを考えて妄想していた時に生まれたのがなんと今手がけているロッキンベジタブルである。
もしあなたがオフィスで、またはテレワークで自宅での仕事に煮詰まり行き詰まっていたとしたならまずは手始めに近所の喫茶店で仕事をしてみることをお勧めする。
喫茶店に限らず今は様々な場所でパソコン1台で仕事ができる時代である。
季節も良いので近所の公園のベンチなんかも最高の特等席かもしれない。
人間は変化を求める動物だ。それを早くから実践している私は今のノマドワークと言う概念ができあがる以前に存分にノマドを実践していたのかもしれない。